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頑張りました!発表会③ 2/9

みんなの先頭を切って1番に弾かなければならず緊張のため泣きべそをかいていたように?みえたmちゃん、小1で難しいチャイコフスキーにチャレンジしたRちゃん、2人とも舞台に出て行ったら堂々と立派に最後まで弾き切りました。


Yちゃんはここ何回かのレッスンで、「力を抜いて自然な腕の重さをそのまま音のエネルギーにする・・・無理のない弾き方」がわかってきてくれたような気がしました。とてもきれいな音が出ていましたよ。



また6年生の三人と中学生は、さすが・・・と思える内容だったと思います。

ショパンのワルツ、モーツアルト、ベートーヴェンの難しいソナタ、バッハのイタリア協奏曲などなど・・・

何かを表現しようとする姿勢、すでに指や腕の使い方が安定してきて、力の抜けた無理のない弾き方、指もパチッとしてきて時々ハッとするような深い音を聴かせてくれています。


そして舞台での勝負魂のようなものさえ感じ、皆のこの日に向けての意気込みが伝わってくる演奏でした。

ブラボ~~~    

これからの皆がますます楽しみです。




さて後半の高校生たち・・・音も雰囲気も大人の演奏でした。

コアホールは決して音響のいいホールとは言えませんが、普段皆が自宅やせいぜい学校の教室などの小さい空間で練習していても、私が目指している音の作り方、出し方を理解してくれて、その方法論を実践してくれれば、その何十倍、何百倍の空間をリッチな音で満たすことができるはずです。


それは本当に多岐にわたるテクニック全般にわたることで、もちろん一朝一夕でわかることであるはずもなく、日々つまらない練習も含めて何年も何年もかけて(座り方から始まり、指の使いかたから腕の使い方まで)体得してゆくことですが、その方法がしっかり身についているかどうかは、やはり大きなホールで演奏した時の音を聴くと一目瞭然わかることなのです。



今回の高校生たちは出会った時期もまちまちで、音大を目指している人もいれば、全く違う方面に進学する人もいるのですが

そういうことと関係なく、みんなが一生懸命練習してくれて、心から音を出してくれていて、とても嬉しかったです。



もちろん 自分としては 「納得のいく演奏ができた!」 などということはないかもしれませんが、方向は間違っていませんよ。

それぞれの生徒さんに初めて出会ったころのことを思い出して「皆本当によく頑張って成長してくれたなあ」と思い、嬉しい気持ちでいっぱいでした。



一昨日、その高校生の一人であるAちゃんから、桐朋学園大学ピアノ演奏学科に合格しました・・・との知らせをもらいました。

おめでとう!!



最後に弾いた国立音大1年のTくん、バッハのパルティータ第3番。美しい音で安定感のある演奏でした。6曲のパルティータのなかでも少し特徴をつかむのが難しい曲、でも昔誰かが言ったように弾けば弾くほど「玄米をかみ続けるように」味が出てきてその魅力に取りつかれてゆくのがバッハです。

しかしこの曲を全曲通して舞台で弾くということの難しさ。



ロマン派以降の曲は言い方が悪いですがペダルを乱用して、むやみにアゴーギクをきかせ「これが私の解釈だ。・・・」などとうそぶくこともできるけれど、(もちろんそんな演奏をしてはいけないのですが!^^)バッハは絶対にそれはできません。

(そしてまた勿論ルバートとはロマン派の産物ではなく、バロックの時代の曲にも自然なルバートはそこここにあるのですが・・・。)



演奏後に T君と



テクニック、音楽性、その人柄まで全部出てしまうのがバッハではないでしょうか?

T君の人柄のにじみ出たとても心地よい時間を楽しみました。


種井

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ピアノ教室「高崎の森」

発表会

2022年7月9日(土)

シティギャラリー:コアホール

                     第1部 開場 11:15 開演 11:30 ※関係者のみ

                     第2部 開場 14:30 開演 14:45  ※一般公開

 

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