カバレフスキー「子供のためのピアノ小曲集」

おんぷ『音楽は私たちの生活を飾るだけでなく、生活を一層優雅に一層楽しいものにします。

音楽は立派な本と同じように、まわりの生活を知ることを助け、世界の他の国に住む国民の特性と生活を紹介いたします。音楽はひとびとを精神的に豊かにし、人間の中の豊かな感情、人生に対する素晴らしい理性的な見解をはぐくみます。

だからこそすべての子供たちは、例外なしにあたかも自分の国の国語を習い、文学を勉強するのと同じように音楽を学ぶように努めなければならない理由があるのです。

もちろんわずかの人が、その後職業的音楽家となりましょう。それは、ちょうどわずかの人が職業的文学者となるのと同じです。しかし、子供の時代に蓄積した音楽の知識や習慣は決して無駄ではありません。それらは人間の全生涯をより豊かに、より内容のある興味深いものにするでしょう。』







これは皆さんよくご存知のロシアの作曲家、D・カバレフスキーが「子供のためのピアノ小曲集op27」の日本での出版によせて1963年に書いたものの抜粋です。







木に小鳥今ではブルグミュラーと並ぶ子供のための定番の練習曲集ですが、出版された1963年当時はまだソビエト時代の真っ只中であり、「ロシアの現代作曲家の書いた子供のための曲集」などというものはそう簡単に売られているものではありませんでした。

バイエル、ツェルニー、という明治時代から使われてきた教則本に、せいぜい安川加寿子さんが編集した「メトードローズ」や「ピアノの練習ABC」などが加わったところで、私がはじめてこの曲集を見た時は、その斬新な響きやリズムの面白さに心引かれたのを思い出します。それに比べて、今では子供のための楽譜が何と沢山溢れていることでしょう! でも良く見てみると、題名は色々ですが、中身は重複した曲が沢山乗っていて、帯に短し、たすきに長し・・・みたいな曲集も少なくないような気がします。





♪作曲家としてのカバレフスキーの評価は、ロシアの他の有名な作曲家に比べると決して高いものではないかもしれませんが、(政権に擦り寄って、当たり障りのない子供の曲ばかり書いた・・・などと悪口を言う人がいるのも事実ですが・・・)少なくともこの曲集は子供の心をつかんでわくわくさせてくれる楽しい内容に満ちていて、半世紀経った今でも大抵の子供は嫌がらずに・・・いや、むしろ楽しんで弾いてくれるようです。








えーーと最近の若者は本を読まなくなったといいます。音楽もひたすらテレビやパソコンやアイポッドやスマホ? から流れてくるものが主流になりました。それはそれで抗うことの出来ない時代の流れかもしれませんが、私たちがそんなデジタルな世の中に生きているからこそ、カバレフスキーが言うように、できるだけ子供時代には自ら手にとって本を読んだり、音楽に親しんで、想像の世界にたっぷり浸って、自らの心の中に豊かな感情を育てていって欲しいとおもいます。





葉っぱカバレフスキーは最後にこう締めくくっています。



『どうぞ音楽への愛を幼年時代から全生涯にわたって心の中に大切に持ち続けてくださるように・・・』











参考文献  音楽の友社  カバレフスキー 子供のためのピアノ小曲集op27


種井

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