赤ちゃんのすごい能力については、テレビなどでよく取り上げられていて、その道の研究者の方が色々な実験を例にとりながら、説明されたりしているのを見ると
なるほど・・・と感心させられたりします。
よく赤ちゃんはお母さんのおなかの中ですでに音を聞いている・・・といいます。
だからモーツアルトを聞かせるといい・・・とか、またおなかにいるときにいつも聞いていた音を聞かせると、安心してよく眠る・・・とか。
おなかにいるときはさておいても、おぎゃあと世の中に出てきてから物心つくまでの「音の環境」というものは、間違いなく子供の音感に影響していると言えるでしょう。
お母さんに限りませんが、赤ちゃんによく話しかけてあげる人がいれば、赤ちゃんは喜んで反応してとても表情豊かになるし、逆に誰も話しかけず、いつもほおっておかれたり、しいんとしてまったく音のない場所にいつも置いておかれれば、きっと言葉の発達にも支障をきたすことでしょう。
考えてみれば、5歳の子供の言語能力というものはかなりのものです。
この世に生まれて5年しか経っていないのに、日本人は日本語で、ドイツ人はドイツ語で、フランス人はフランス語で・・・というように、5歳児はもうかなり高度な文法を駆使して自分の意思を相手に伝えることが出来ます。
翻って自分はもう何年ドイツ語を学んでいるんだ・・・と思うと悲しくなります。
周りの大人やお兄ちゃんお姉ちゃんに言葉のシャワーを浴びせられて、ものすごい勢いで言語を吸収していく乳児から幼児の時代に、同じように、様々な音楽を聴くこと、又特にお父さん、お母さんやおじいちゃん、おばあちゃんが、いっぱい歌を歌ってあげること、2,3歳になったら、一緒に大好きな歌をいっぱい歌って遊ぶこと、
これがとってもとっても大事なことです。
(もっとも正しい音程で歌うということが大切です。自信がなければ、レコードやCDに助けてもらえばいいんです。)
同じように、歌いながら踊ったり、手拍子してみたり、おもちゃの太鼓をたたいてみたり、もしおうちの方が音楽が大好きで、いつもおうちの中に音楽が流れていて、家族で歌ったり踊ったりしている家庭であれば、必ず子供は知らず知らずのうちに、素晴らしい音感やリズム感がついているはずです。
学齢に達するまではこの素敵な音楽のシャワーのなかで、音を使っていっぱい遊ぶこと・・・それが一番大切と考えます。
ピアノの鍵盤と音符をつなげるのは、少しあとでも手遅れになることはありません。
種井
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